工事・メンテナンス
部門
佳作
メゾン葛西全員参加のリニューアル工事
築43年のマンションの再生、資産価値向上を求めて
メゾン葛西管理組合
1級建築士事務所 アーキ・ウエーブ株式会社
1級建築士 山田潤二
背景
- 昭和55年竣工の築43年の建物
- 現在の分譲マンションの性能と比べ劣るといえます
- またその時点の賃貸マンションより劣った。
目的
- 押し売り、泥棒、雨さらしの駐輪場、居住者の高齢化などの対策が目的。
- 設備更新の時期でもあったことから将来を見据えた仕様はなにかを検討した。
実施内容
- オートロックの設置、屋根付き駐輪場の整備、電気温水器からガス給湯器に変更可にガス管サイズアップ (メゾン葛西リニュアル工事説明資料 4項、6項、7項参照)
実施結果
- 現在の分譲マンションの品質に近づけることが出来た。
- 豪華さを誇るようなことは無いが、古臭さはなく質素な中にも小ざっぱりとした美観になった。
- 早い時期に給水管をステンレスに交換しLCC的に安あがりだった。
- ガス埋設配管の更新を東京ガスより勧告されていたがサイズアップしたおかげで各戸の判断で、」電気温水器からガス給湯器に変更すことができた。
- バリアフリーの一環としてスロープを設けたがその後の高齢化に役に立った。(メゾン葛西リニュアル工事説明資料 9項参照)
苦労した点・工夫した点
- 計画から工事完了まで約5年ほどかかった。
- リニューアル推進委員会を設置し、その下に7つの分科会を設け、全員が希望するどこかの分科会に入り全員参加の体制をとった。
- 各分科会の意見を取りまとめ、建築設計事務所に設計を依頼した。設計図書に基づく競争入札とした。
管理組合・居住者の声
- 工事中は、批判中傷の噂話もあったが、予定通りの予算で完了し、また居住環境が整備され良好に思う意見が多数。
実施にかかった費用
- リニュアル工事、無線式オートロックシステム工事、埋設ガス配管鋼管工事を分離発注し、合計約1億2千万円
収入増や支出減となった費用
- リニューアル工事で平面駐車台数を増やし収入の増加を図った。